壊滅的な洪水被害を受けたミャンマーのコメ輸出量が大きく減少
ミャンマーのコメの輸出量が、今年4月からの6カ月間で大きく減少していることがMyanmar Rice Federation(MRF)によって明らかになった。ミャンマーは今年8月に発生した壊滅的な洪水被害を受け、コメの在庫保護と価格の維持を目的として一時的な輸出禁止の措置を取っていた。
ミャンマーは今年4月1日から10月9日まで50万7624トンのコメを輸出していたが、昨年と同じ期間の輸出量65万7624トンと比較すると23%の輸出量減少という結果になった。
輸出額について昨年と同じ期間で比較すると、昨年の2億4584万ドルに対し今年は1億8584万ドルにとどまり、24%の下落となった。
MRFはミャンマー産のコメの輸出相手国は43カ国にのぼり、この期間では中国が最大の輸出量だったという。今年4月からの6カ月間の輸出量のうち、83%(約42万トン)が中国に輸出されている。
一時的な輸出禁止措置が解除されて1カ月半経った9月中旬にも、輸出量は回復していない。ミャンマーは輸出禁止措置がとられる前には40万トンを輸出していた。このペースで輸出を継続できていたならば、今年4月からの1年間で150万トンを輸出できたということになる。ミャンマーは昨年度は180万トンのコメを輸出しており、今年度は200万トンの輸出を目指していた。
ミャンマーでは7月中旬から広い地域で記録的な豪雨が続き、死者100人以上、被災者135万人以上にのぼっている。