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フィリピンで制定された持続可能な稲作のための国際基準

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2011年に国際稲作研究所(IRRI:The International Rice Research Institute)と国連環境計画(UNEP)が共同で設立したライスプラットフォーム(SRP)は、IRRIのウェブサイト上にて、フィリピンの首都マニラで持続可能な稲作のための世界初となる国際基準を制定したと発表した。

その基準とは、コメが農家と消費者に優しい環境で生産された事を確認する文書から成り立っている。コメを生産する農業企業や国は農業経営や植え付け、水の利用、栄養管理、害虫の管理、収穫、収穫後、コメの安全性などに46の要件があり、これを満たす必要がある。また、この基準は持続可能なコメの生産方法を用いて、30-70%のメタン排出量の削減を目指している。

こういった基準の認定にはスコアリングシステムが用いられるという。スコアが10-90の間であれば、農家や食品会社は「持続可能な稲作を目指している」と認定され、90−100の間のスコアであれば「持続可能なコメ」であるということがSRPによって認定される。

世界的に重要な穀物であるにもかかわらず、長年そういった国際基準のニーズが叶えられていなかった。それが今回、正式に制定された形だ。2011年以来、SRPは稲作の国際基準を作成するために、数々の食品会社や政府と提携してきた。今後SRPは2017年までにこの基準をさらにスケールアップし、世界的に拡大していく方針だ。

 

参考:http://www.oryza.com/24108/global-standard-sustainable-rice-cultivation-launched-philippines

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