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インドネシア、パキスタンから50万トンのコメの輸入を計画

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インドネシア政府はパキスタンから50万トンのコメを輸入し、国産米の価格の上昇を防ぐために備蓄を増やすことを発表したと地元紙が報じている。

インドネシアの貿易大臣はマニラで開催されているAPEC(アジア太平洋経済連携協定)フォーラムにおいて、パキスタン政府との了解覚書(MoU)にサインをしたと話した。またパキスタンとの正式な合意に至ったのちに、Bulog(Breau of logistics)チームがパキスタンのコメの供給を確認するということだ。大臣はパキスタンからのコメの輸入は来年の初旬になりそうだとの見解も示した。

インドネシア政府は100万トンのコメを国内のコメ不足対策としてベトナムから輸入し、50万トンのコメをタイからパイプラインとして輸入していると宣言しているが、同じ東南アジアのフィリピンがベトナムとタイから約1.5百万トンの大量のコメを輸入したことが不安視されたことと似たようなことが懸念されている。政府はコメ輸出国の2国が規定された時期に輸出を行うことを懸念している。したがってパキスタンから50万トンのコメを輸入するに至ったということだ。

副大臣はAPECフォーラムにて、エル・ニーニョ現象による大干ばつの影響で国内のコメの生産量が大きく減少したインドネシアにとって、コメを輸入することは避けることのできない事実だと話した。しかしながら、2016年は天候が回復すればコメの輸入は必要無いということも話した。

インドネシアのコメ備蓄量は今年10月25日の時点で1.3-1.4百万トンであると伝えられており、インドネシア国内全体での月間のコメ消費量2.5百万トンのおよそ半分に当たる量が備蓄されているとのことだ。

 

参考:http://www.oryza.com/24303/indonesia-plans-import-500000-tons-rice-pakistan

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