三菱商事と日立がドローンの新会社設立、農業分野へ
三菱商事と日立製作所は、10月18日、ドローンを始めとする航空機や人工衛星による上空からのデータ取得と、クラウドによるデータ解析を組み合わせた産業用総合リモートセンシングサービスの企画・開発・販売を行う合弁会社として、株式会社スカイマティクス(SkymatiX, Inc.)を設立し、12月5日に新事務所にて営業を開始したことを発表した。新会社の出資比率は三菱商事66%、日立製作所34%となる。
また、三菱商事は新会社の設立と共に、産業用ドローンの最先端の技術開発を行う株式会社プロドローンに出資したことも併せて発表した。
精密農業といったデータサイエンスを駆使して、農薬や肥料といったインプットの削減や生産性の向上を実現するために、ドローンが非常に価値の高いものであることはこれまでにもお伝えしてきた。しかし三菱商事によれば、こうしたデータの取得や業務に活かすための解析を行うシステムを、自社で構築し運用することは容易ではないと説明する。
設立される新会社は、三菱商事が有する国内外の幅広いネットワークと蓄積された事業経験により顧客ニーズを開拓し、日立製作所が有するITと社会インフラ両分野の専門技術とプロドローンによる産業用ドローンの開発力を組み合わせ、データの取得から解析までを一手に引き受ける最適なソリューションにより、各種産業のニーズに対応していくとのこと。具体的には、農業分野においては、専用ドローンによる正確かつ効率的な農薬散布のサービスや作物の生育状況の分析結果を提供するサービスの提供を2017年から開始する予定だという。
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