オーストラリア投資ファンドがアジアでの柑橘類の需要の成長に投資
Editors Note: This article was originally published on AgFunderNews, the online publication of AgFunder an investment platform for food and agriculture technology.
AgFunder Newsによるとオーストラリアの投資顧問会社Blue Sky Fundsが、アジアの成長する柑橘類の需要に応えるため10Mドルのファンドを設立したことがわかった。個人投資家や投資会社などから独自のネットワークを使って投資を集め、同社はニューサウスウェールズ州に300ヘクタールの土地を購入している。Southern Cross Farmsが運営するこの土地は、多品目のオレンジの栽培(特にジュースの生産)を行うという。
この投資を決めた要因はアジアでの果物類の需要が高まっていることにある。そしてBlue Sky Real Assetsの投資ディレクターであるマイケル・ブレークニ氏によれば、農場は国内市場よりBlue Sky Funds社がサプライチェーンには強みを持っている海外市場に焦点を当てていくだろうと考えているとの事だ。
「オーストラリアの柑橘類は見落とされている分野だ。」と彼は話す。
アジアでオーストラリア産というブランドが、価格・品質・安全性・トレーサビリティの高さからより人気を集めている事もこのプロジェクトを後押しするだろう。
今回購入した土地では、灌漑や点滴灌漑のコンピューターによる管理や、害虫駆除の統合マネジメントなど、様々なテクノロジーを用いて、1年中フルーツを生産することを目標にしている。ブレークニ氏によれば、植物の健康状態をモニタリングし必要なものを投入するテクノロジーの導入も検討している。
Blue Sky Funds社はアジア市場へリーチするために今までにも多くの農業投資を行ってきた。それは農地への投資だけではなく、プライベートエクイティやインフラ、水利への投資も含む。同社は現在、Strategic Australia Agriculture Fundのための資金を集めている。このファンドは上述のプライベート・エクイティ、農業インフラ、水利への投資をターゲットとしたものだ。第1号ファンドのクローズは来年初めを予定している。