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食糧廃棄がもたらす4つのショッキングな結果

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Editors Note: This article was originally published on AgFunderNews, the online publication of AgFunder an investment platform for food and agriculture technology.


締め切りのせいで残業しなければいけなかったり、ご飯を作ろうと思ったら直前でディナーに誘われてしまったりしたせいで、消費期限切れの肉や腐った食材で溢れかえる冷蔵庫を目の当たりにする週末。

誰でも経験したことがありますよね。

 

アメリカでは、生産された食糧のうち40%が廃棄され、その廃棄された食糧の42%が家庭で発生しています。果物と野菜が廃棄されるカテゴリーの中で一番多く、生産されたうち52%が廃棄されています。その次が海鮮物の50%、穀物から作られるパンなどの食べ物が38%、肉が22%、そしてミルクが20%と続きます。人々は食糧廃棄を悪いことだとは知っているものの、それがもたらす結果についてはあまり自覚していない、とNational Resource Defense Counsilの上級法務官であるJoAnne Berkenkampは言います。

彼女はNational Press Foundationの食糧農業団体に対して、食糧廃棄がもたらす結果について、説得力があり、かつ身近に感じるような表現で語ってくれました。

 

もし食糧廃棄が流れっぱなしのシャワーだったら…

農業は世界的に見ても、水の主要な使い道であり、米国においてはおよそ80%もの地表及び地下水が農業に使われています。彼女によると、新鮮な水の21%が食べられずに廃棄される食糧を生産するのに使われています。もっとショッキングな言い方をすると、4オンス(113.4g)のチョコレートを廃棄すると、それはシャワーを90分間出しっぱなしにすることと同じです。さらに、1パウンド(453.6g)の牛肉を廃棄することは、6時間シャワーを流しっぱなしにすることと同じです。

 

もし食糧廃棄が国だったら…

食糧廃棄を国としてみたら、アメリカと中国についで、温室効果ガスを世界で3番目に多く排出する国になります。廃棄される食糧を生産するために排出されるガスは車3,700万台分で、それはアメリカにある車のうちの7分の1です。農業はサプライチェーンの最初から最後まで、エネルギー集約型のビジネスであり、どのタイミングで食糧廃棄が発生するにしても、肥料、配送、食品加工のように、燃料を無駄に使うことにつながります。

 

もし埋立場に食糧廃棄がなかったら…

各国政府は食糧廃棄の問題について自覚し始めてきています。というのも、アメリカにおいて廃棄された食糧のうち95%が埋立場に行くか、燃やされているからです。埋立場はそれ自体が有毒な物質を排出し、それが地下にしみ込み地下水を汚染するため、世界にとって危険なものになりつつあります。また、多くの腐敗した食料は大量のメタンを発生させ、温室効果ガスを発生させている原因であると同時に、メタンは引火性もあるため危険です。

 

食糧廃棄を経済としてみると…

食料廃棄にかかるコストは年間1000億ドルを超えます。これはカナダの人口より多い4,200万人のアメリカ人が食料不足になり、安定して信頼できる食糧の供給がされない現況を鑑みるととてもひどい状況です。アメリカ人の食糧廃棄にかかるコストは大まかにいうと、カリブ海の小さな島国のGDPに匹敵します。

 

食糧廃棄に関するマクロ統計はあまり身近に感じられないかもしれません。しかし、Berkenkampさんが示したように、表現を変えることによってより身近に、そして目に見えて問題だと思うようになります。

幸いにも、ますます多くのスタートアップ企業がサプライチェーンの様々なところで発生する廃棄をなくそうとしています。ReFEDは、Food Waste Innovator Databaseの中の少なくとも64のスタートアップ企業からなる、アメリカにおける食糧廃棄を解決しようとする非営利連合です。しかし、まだ農業食品テック全体の中では小さな割合で、より多くのイノベーションと投資が必要です。

LINK: https://agfundernews.com/4-shocking-consequences-of-food-waste.html

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