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デュポン、アメリカのファームマネジメントソフトウェアのスタートアップGranularを30億ドルで買収

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Editors Note: This article was originally published on AgFunderNews, the online publication of AgFunder an investment platform for food and agriculture technology.


アメリカ化学大手のデュポンはファームマネジメントソフトウェアプラットフォームスタートアップのGranularを30億ドルで買収したとAgFunderNewsが8月9日に確認した。

GranularのCEOシド・ゴーハム氏は事業をデュポンのデジタル農業部門側に引き継いだ後も指揮を執る。

デュポンのストラテジックサービスのヴァイスプレジデントであるジョン・コロズニアック氏はAgFunderNewsに対して、デュポンのデジタル部門にファームマネジメントソフトウェアを加えることはデュポンの顧客との会話の結果だったと話している。

「農家のニーズについて話していると、栽培としての農業よりもビジネスとしての農業、つまりマーケティングやファイナンスリスク、地主の管理などといったことが浮かび上がる。」とコロズニアック氏は言う。

カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするGranularのファームマネジメントソフトウェアは、農家のオペレーションのマネジメントやファイナンスの分析をリアルタイムに行うことで、より収益性の高いビジネスを手助けする。Granularは地主や銀行のようなサードパーティーに対するレポートを作成することも可能だ。

「デュポン・パイオニア(デュポンの農業種子・農業製品部門)とGranularは多くの顧客をシェアし、この分野における評判とポジションは顧客らにとってかなりキーとなっていた。」とGranularのヴァイスプレジデントであるタマール・タシジャン氏は話す。

Granularとデュポンは2015年のシリーズBの資金調達で相見えている。タシジャン氏によれば、Granularのファームマネジメントプラットフォームはデュポンの既存のデジタル農業プロダクトのEncricaのサービスを補填するものとして、買収の話はその当時からあったとのことだ。今やプラットフォームはすでにデュポン傘下にあるにも関わらず、Granular及びCEOのゴーハム氏をサンフランシスコに留まらせいている。それぞれの執行役員によれば、Granularは現在200万エーカー(約81万ヘクタール)を取り扱い、Encircaは300万エーカー(約121万ヘクタール)を扱っている。

タシジャン氏はこの買収が農家にとってオペレーションがより効率化されると話している。「農家は多くの異なる意思決定を行うのに多くの異なるツールを利用している。その数々のプロダクトは明日一つにまとまることはないが、重複して入力するものがないように我々は農家がより簡単に扱えるものを目指したい。」

ゴーハム氏は、ツールの完全な統合は選択肢の内にはないと話した。「我々はそれらのツールを一つの大きな統合プロダクトにするつもりはない。」と話している。

ゴーハム氏とクロズニアック氏はGranularのシンプルさが強みであると認識している。彼らは農家がagtechプラットフォームを取り入れるのに時間が掛かる理由は複雑さであると話している。

「これまで誰も農家が十分簡単に扱えるものを作ってこなかった。顧客のテクノロジーの選択を見てみれば、簡単であることが彼らの価値につながっていることがわかる。」とゴーハム氏は話している。

Granularは2490万ドルの資金を2ラウンドで調達している。2015年のシリーズBでの調達は新しい投資家及びカリフォルニアのファミリーオフィスであるTao Capitalによって行われた。TaoはUberやテスラモーターズ、ソーターシティの投資家として知られ、このラウンドにEmory Investment Management、Fall Line Capital、H. Barton Asset Managementがジョインした。

「Exitを見据えてスタートしたのがよかった。Granularは大手の目に留まるような素晴らしいシステムを作り上げた。同じ業界の他のプレーヤーがどう反応するかに興味がある。なぜならこのマーケットにGranularのような企業はそう多くはないからだ。」と AgFunderのロブ・ルクレール氏は話した。

買収の官僚は通常の決算条件の対象となり、第三四半期になると見られる。

Granularは既存のプロダクト開発を継続するとともに、7月に発表したジョン・ディア社との共同マーケティングも継続して行う。

昨年、Granularは作物の保証に関するデータの収集及び顧客や仲介業者に対するレポートを円滑に行えるよう、アメリカ農業局の保険サービスとパートナーシップを結んでいる。

2015年には、Granularは圃場評価プラットフォームスタートアップのAcreValueを買収(買収額非公開)。サンフランシスコ拠点のGranularは農家の生産性と収量、収益を向上させるためファームマネジメント及び分析プラットフォームを提供してきた。

なおダウ・ケミカルとデュポンの経営統合は、今年の8月末に正式に完了した。

 

Link: https://agfundernews.com/dupont-acquires-farm-management-software-granular-300m.html

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