ベトナム、ハイテク農業の発展に向け日本企業と懇談会開催

2017年6月7日2017年7月15日深澤まぶね AgTech, FPTコーポレーション, ICT, ベトナム, 富士通, 日本

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2017年6月6日、ベトナムのグエン・スアン・フック首相と日本企業との懇談会が開催された。懇談会には、製造、金融、物流、情報通信などの大手企業を中心に約40社が出席した。フック首相は、IT関連領域での日越の結びつきを強め、特にハイテク農業の分野での日本の参入に期待する。

ベトナムと日本には深い繋がりがある。ベトナムにおいて日本は、最大のODA供与国であると同時に、第2位の投資国、第4位の貿易相手国でもある。
特にベトナムが投資を呼び込もうとする分野が、ITをはじめとするハイテク産業だ。同分野では、日本企業による進出や事業拡大だけでなく、人材交流や育成にも期待している。
本記事で注目する点は、ベトナムがテクノロジーを活用して農業の生産性を高める施策にも力を注いでおり、同分野でも日本企業の協力を得たいと考えている点だ。
ベトナムのIT産業とハイテク農業を牽引するのは、同国のICT最大手であるFPTコーポレーション。同社はオフショア開発で日本企業とのつながりが強いほか、農業分野では富士通と協業している。富士通とFPTはスマート農業の分野でベトナム首都ハノイに「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」(以下アキサイ)を導入したショールームを開設している。このショールームは、ICTが実現するスマートアグリカルチャーの実施と日越農業の共創の場となっている。

ベトナムは農業の再構築に向けて、農業農村開発省、関連各省庁、機関が連携を取りながら財源、科学技術などの分野で企業を支援する政策をとると明らかにしている。今年2月には政府がハイテク農業発展策を表明しており、これからハイテク農業に取り組む企業や生産者への集中的に投資する考えも示している。

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