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富士通がベトナムで新規ビジネス:農業をITでスマートに

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※画像引用:http://journal.jp.fujitsu.com

富士通はベトナムの首都ハノイにて「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」を導入したショールーム「Fujitsu – FPT Akisai Farm and Vegetable Factory」を、今月中に開設する事を昨年末に発表した。富士通は2014年10月より、ベトナムの農業強化を目的として、ベトナムのソフトウェア企業であるFPT Corporationと協業でAkisaiを活用した農業の実証実験を開始していた。

akisaiSource:http://jp.fujitsu.com

富士通のAkisaiは、従来勘や経験に頼ってきた農業経営にICTテクノロジーを導入する事で、農作物の品質向上、生産性の向上、コスト削減を図る。

今回建設したショールームは、最先端技術を活用した施設栽培と植物工場栽培の生産施設で、高付加価値野菜(高糖度トマト、低カリウム化リーフレタス)の紹介・試験栽培の実践を支援する。FPTは富士通と連携し、ベトナムでのスマートアグリカルチャーの実践や技術展開を推進する。このショールームは今月24日に開設予定とのことだ。

施設栽培では、Akisaiの施設園芸を行う生産者向けサービス「施設園芸SaaS」の活用により、グリーンハウス内に設置された各種センサーによる環境情報(温度、湿度、CO2、日射量、感雨、風向き、風速)をリアルタイムに収集し、それらの情報をもとにカーテンやファンなどの設備を自律的に制御する。

植物工場栽培では、富士通グループが「会津若松Akisaiやさい工場」で実践している完全閉鎖型植物工場を紹介。植物工場では、工場内の各種センサーが収集する環境情報(工場内の温度、湿度、CO2、養液の水温、電気伝導度)を活用し、低カリウム化を実現するリーフレタスの栽培現場の様子を展示するとのこと。

規模は、グリーンハウス1棟(403㎡)の中に施設栽培ゾーン(259㎡)、植物工場栽培ゾーン(15㎡)のほか、プレゼンテーションゾーンも含まれる。

今後はショールームを日本とベトナム農業の「共創」の場として展開し、ベトナム政府や様々な業種の企業を巻き込み、ベトナムにおけるスマートアグリカルチャーの目指す方向を共に検討していきたいとのことだ。

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※Akisaiについてはこちらから

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