中国農業、小麦を中心に豊作の見込み

2017年6月13日2017年7月15日深澤まぶね中国, 農業

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中国の今年の夏季食糧は豊作が見込まれると、同国農業省が11日に明らかにした。今年、大部分の地区では作物の成長期に降水が十分で、気候が温和であるため、小麦の成長が好調だったという。

現在、小麦の収穫は7割を超えており、農業省は、今年夏季食糧は豊作だと予測している。豊作の原因として考えられるのは、①農家の働く意欲向上②農業テクノロジーの強化③災害防止や被害軽減の対策を講じたことの3点である。

第一に、政策的指導が効力を発し農家の働く意欲が引き出された。中国政府は今年も小麦の最低仕入価格を規定し、価格の安定を確保しているため、収入の安定にも繋がると考えられる。

第二に、科学技術による農業への支援が強化されている。これは第十二次五カ年計画の中でもその重要性を強調されていることで、中国が改革開放後に直ちに掲げた戦略的目標でもある。中国は他の先進国と比べ生産効率が極めて低く耕作用トラクターなどの使用台数も低い。このような状況を背景とし、生態系や環境にやさしい、効率の良い技術が十分活かされ、広い面積にわたる豊作を後押ししている。

第三に、農業における災害防止と被害軽減の面で様々な対策が講じられている。中国政府は自然災害の影響を削減するために、耕地の災害への抵抗力を高め、自然災害によって被害を受けた耕地を減少させると同時に被害を受けた耕地を速やかに再開墾させるようにしている。

Link: 農林水産省中国の農業・農村政策の展開方向

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