PSソリューションズと日立、農業IoT「e-kakashi」販売開始
ソフトバンクグループであるPSソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 鬼頭 周/以下、PS ソリューションズ)は、農業 IoT ソリューション「e-kakashi」(いいかかし)を 10 月 14 日より販売する事を発表した。「e-kakashi(いいかかし)」は、「カンタン」「手軽」「面白い」をコンセプトに開発された、農業データを可視化し栽培手法や 知見を共有するサービスだ。価格は749,600円〜(別途、初回設定費用、センサー代、月額利用料(7,980円~)が必要)
e-kakashiが提供するゲートウェイ(親機)、センサーノード(子機)、センサーを圃場に設置する事で、圃場の状況が専用のアプリケーションにより可視化される。
収集出来るデータは温湿度、日射量、土壌内温度や水分量など。各ユーザーの要望によってセンサーをくみえ変える事で、様々な種類のデータ収集を可能にしている。既存の利用事例も水稲、いちご、唐辛子、水菜、しいたけ等、多岐に渡る。
機器はゲートウェイ(親機)、センサーノート(子機)で構成される。親機は子機からの取得データをクラウドに転送する装置で、100台の子機の収容に対応する。コンセプトの通り、スクラウド環境への接続はスイッチオンでカンタンに行える(3G/LTG対応)。子機は最大1km通信が可能だ。電池式で、3年間の駆動する省電力使用。
アプリケーションは、ウィジェット表示を中心とした直感的で見やすいUIを目指した作りとなっている。
・栽培管理技術を料理のレシピのように保存。さらに、日本中の他の人のレシピも取り込む事が出来る。(作成者の承諾は必要)
e-kakashiの開発には、株式会社日立製作所(執行役社長兼 COO:東原 敏昭/以下、日立)が大きく貢献している。PSソリューションズは2005年より着想はあったものの技術的な問題で製品化にこぎつけられなかった。2010年より日立が開発に加わり、アドホックネットワークの信頼性向上や、センサーの電池長寿命化等が実現した。
2008年より既に複数の自治体や農業共同組合、研究機関など、全国15箇所においてフィールド実施を行っていた。2015年10月14日からは、製品版として、自治体や農業共同組合、研究機関に加え、企業に対しても販売を開始する。
参考:
https://www.e-kakashi.com/