農業IoTアワード : グランプリは“ミガキイチゴ”の株式会社GRAに決定
3月28日、農業の栽培においてIoTを活用した優れた取り組みを表彰する、第1回 農業IoTアワードが開かれた。
グランプリを受賞したのは株式会社GRA。
株式会社GRA は一粒1000円の“ミガキイチゴ”で知られる宮城県の会社である。
このミガキイチゴは「自然・IT・職人に磨き抜かれたイチゴ」というコンセプトの通り、職人技とIT技術の活用により生み出された。農業IoTアワードでは、“匠の技”とも言える経験をもったイチゴ農家の栽培技術をIoTの活用で定量化・形式知化し、ミガキイチゴの生産に成功したことや、6つある農場に環境モニタリング機器を導入してネットワーク化、より最適な栽培方法に取り組んでいること、また映像を活用した研修による新規就農者の育成など農業における先進的な取り組みが評価された。
株式会社GRA は東日本大震災をきっかけにふるさとの復興、及びイチゴ産地の復興のために立ち上がった会社である。創業当時からITを活用した栽培に取り組んでおり、現在ではIT技術で管理された通年栽培ハウスにてこれまで難しいとされていた夏イチゴの栽培も始められている。
生産は国内にとどまらず、インドでもイチゴ栽培に取り組む。ハウスは全て現地で設計、調達し、それによる貧困層の雇用の拡大を目指すなど、国内にとどまらず海外でも農村地域社会への貢献に取り組んでいる。
■表彰カテゴリー
【グランプリ】
・農業IoTアワード 株式会社GRA
【最優秀賞】
・最優秀農業生産者賞 株式会社GRA
・最優秀地方自治体賞 与謝野町
・最優秀農業協同組合賞 JA栗っこ
・最優秀事業モデル賞 株式会社ヤマタネ
・学術研究奨励賞 北海道士幌高校
【特別賞】
・選考委員会特別賞 宮崎県立農業大学校 テラスマイル株式会社
・協賛企業特別賞 デザミス株式会社 Listenfield Co.,Ltd.
・ベストプレゼンテーション賞 デザミス株式会社