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IT利用で農協の作業効率化:三浦市農協、サイボウズ社と連携して配車システム運用開始決定

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神奈川県三浦市農協は、サイボウズ株式会社と連携して「三浦市農協配車システム()」を運用開始することを発表した。同システムは2018年4月よりスタートする。

 

この農協配車システムは、サイボウズ社が提供する業務アプリ開発プラットフォーム“kintone”を用いた農家の作業効率化を叶えるものである。kintoneに出荷情報を入力すると瞬時に出荷物振り分けプランが自動生成される仕組みになっている。

 

従来は、各農家からの出荷情報を事業所がとりまとめ、農協が手作業で約50の市場への出荷物の品目、数量などを割り当て、配車作業を行うという流れだった。この配車システムの導入により、作業時間が一日当たり約8時間削減され、生産性が大幅に向上するという。

また、kintone上にデータが蓄積されることで、今後の出荷計画の判断支援やさらなる自動化が可能となる。トラックへの積荷が効率的になることでトラックの台数削減によるコスト化とCO2排出量の削減にも寄与すると考えられる。

 

農業における業務効率化の重要性については様々な場面で語られてきた。それは農業生産者の生産効率を上げるのみならず生産者や農協の集荷や出荷、販売における作業効率についても言えることである。

生産性や効率では農業先進国に劣る日本だが、IT企業をはじめとした非農業分野との連携で効率化の動きがしばしば見られるようになってきた。農業×ITで叶う業務効率化に期待が高まる。

 

参考:https://topics.cybozu.co.jp/news/2018/02/14-4733.html

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