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リッツカールトンの植物工場とは?

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Editors Note: This article was originally published on AgFunderNews, the online publication of AgFunder an investment platform for food and agriculture technology.


アメリカフロリダ州にあるリッツカールトン・ネイプルズホテルでは、一風変わった最高級のおもてなしを始めたようだ。それは農業である。

しかし、これは一般的に人々が想像する農業とは違うかもしれない。このホテルでは、輸送用コンテナを再利用したものの中に、屋内水耕垂直成長システムを構築したのだ。“The Grow House”と呼ばれるこの植物工場ではロメインレタスからルッコラ、コリアンダー、ほうれん草まで、レストランで提供される緑の野菜の大部分が栽培されている。日本でいうところの、農業の6次産業化が、高級ホテルチェーンでも展開され始めたということになる。

44フィートのWilliamson Greenhouces社のトレーラーを使い、栽培室のセンサーコントローラーソフトウェアシステムはGrowronix社のものを使用。料理長のジョージ・フィストロヴィッチ氏は、これはホテルやレストランだからできたわけではなく、比較的シンプルな構造だと言う。フィストロヴィッチ氏は、「”The Grow House” ではコンピューターが全てを管理してくれる。何も複雑なことはないし、農家にとって大きな問題となる要素を心配する必要もない。」と話す。

このシステムを使って、”The Grow House”では年間3万株のレタスを収穫できる。灼熱の真夏のフロリダでもレタスが育つ環境を維持することができるのだ。またこの植物工場では1日に10キロワットの電力と8ガロン(約30.4リットル)の水を消費する。種を蒔いてから収穫までの1サイクルはおよそ1ヶ月だという。

リッツカールトンのような有名企業が植物工場を使った室内農業に乗り出したということは、室内農業がもはやニッチな産業ではなく、大きな産業へと変わり始めていると投資家たちの間では話題になっている。大企業の室内農業への関心も非常に高まっているようだ。

 

Link:http://agfundernews.com/does-the-ritz-carltons-new-indoor-farm-mean-that-indoor-ag-is-here-to-stay.html/

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