タイ政府が発表した収穫期のコメ価格安定化措置
ロイター通信によると、タイ米輸出協会(TREA)は、収穫期のコメの価格を安定させる措置として、新米のうち10万トン前後の香り米の貯蔵に出資することを発表した。
TERAの代表によれば、協会は農家から10万トンの香り米を1トン当たり約26000バーツ(約728ドル)で買い、3ヶ月間貯蔵する。また協会は約31億バーツの資金を投入し、うち26億バーツ(約7300万ドル)をコメの購入に、5億バーツ(約141万ドル)を貯蔵する費用に充てると発表した。
この措置は農家がコメを低価格で売ってしまう状況を打開する為のものだと考えられている。「数ヶ月市場からコメの量を減らすことで価格の安定につながる」と商務大臣は話しているという。
先週タイ政府は400億バーツ(約11.3億ドル)を干ばつ被害を受けた農家への援助に費やしている。また政府は過剰に供給することを防ぎ、価格を安定させるため、トレーダーが約300万トンのイネを買うことを奨励している。The Bank for Agricultural Cooperatives (BAAC)はタイ北部と北東部の農家がコメを貯蔵できるよう、265億バーツ(約7億4200万ドル)を貸し出す意志を示した。またBAACは250万トンのコメを貯蔵し加工する組合に対して125億バーツ(約3.5億ドル)を貸し出すとしている。