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遺伝子組換え作物:進むバングラディッシュ、停滞するインド

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インドのバイオテクノロジー産業は、遺伝子工学評価委員会が生物学的安全試験の結果に基づいて承認しているにもかかわらず、2010年2月に環境森林大臣によって当時課せられた遺伝子組換えナスの商業化の一時中止をして以来、大きく不安定な状況にある。

2014年に現政権が実権を握った際、商業的な耕作認可だけでなく、フィールドトライアルに関する耕作の停滞を解消することが期待された。しかし、議会の4分の1に及ぶGM技術に対して反対のために現在まで停滞解消は実現しておらず、規制環境も依然として残っている。

規制続くインド、対して近隣諸国はGM認可を進める

GM作物認可の流れは近隣諸国でも起こっている。GM作物の耕地面積は1996年の1.7百万ヘクタールに比べ、2014年には181.5百万ヘクタールになり、18百万の農家がGM作物を栽培するほどに、GM作物を認可している。

パキスタンやバングラディッシュ、ミャンマー、フィリピン、ベトナムといった国々が生産力向上、及びコスト削減のためにGM作物技術を導入している一方で、インドはまだ科学的根拠に基づいていないGM作物のポテンシャルに疑問を持ち、感情論的な議論をしている

バイオテクノロジー作物の商業化には時間がかかる。これは、新しいトランスジェニック植物開発に要する時間だけでなく、3年から7年に及ぶ安全性試験と実地試験も含まれる。規制政策で不確実なシナリオでは、誰もこのような活動に時間とお金の両方を投資したいとは思わないだろう。

今日我々は、食品や飼料、及び導入時に求められるバイオテクノロジー製品の環境安全性に関するデータの実地試験の実施にさえもハードルがある状況である。一方で活動家は、その安全性が証明されるまではバイオテクノロジー作物の商業栽培について許されるべきではないと主張している。同時に、彼らはバイオテクノロジー製品の安全性の証明に必要な実地試験をさせないことを望んでもいる。

インドは2002年に最初のGM作物(Btコットン)を商品化したにもかかわらず、ここ5 – 6年におけるインドのGM作物への取り組みは迷走しており、これは南アジア近隣諸国政府の好意的な規制政策や支援とは著しく対照的である。

バングラディッシュでは、農家のために積極的にGM技術活用に取り組んでいる。実際に最近の国政状況を詳しく見てみるとよくわかる。

遺伝子組換えが進むバングラディッシュの国政

バングラディッシュは、インドで禁止されたのちに、2013年後半に遺伝子組換えナス(Btナス)の商業的栽培を承認した最初の国だった。

Btナスは2シーズンにわたって収穫され、バングラディッシュ農業研究所の指導のもとうまく商業化できたために、農家はより良い作物収量と収入を得ることができた。

バングラディッシュでは現在、盛んな既製衣服や繊維産業をサポートするために、遺伝子組換えコットン(Btコットン)の限定的な実地試験を行っている。実際、バングラディッシュはコットンの世界第2位の輸入国及び消費国である。バングラディッシュは遺伝子組換えコットンを使って、インドを含めた国外からの輸入を減らしつつ、成長する国内需要を満たすために国内生産を上げることを現在計画している。

最近、バングラディッシュ稲研究所(BRRI)が世界初のビタミンA強化米、通称「ゴールデン・ライス」の実地試験について発表した。これは2013年に、同研究所で世界初のジンクリッチ(高亜鉛)米品種を発表した事に続くものだ。

塩分耐性米は他の国際研究パートナーと共同でBRRIによって開発されているまた別のGM作物である。これは、塩性土壌で1.6億人強の70%程度のカロリー要求を供給する作物創出を課題と認識する、バングラディッシュ政府の成果である。

バングラディッシュは胴枯病耐性ジャガイモの実地試験が最終段階である。真菌性の病気である胴枯病は、国の人々の主食であり、主に資源の乏しい農家によってたくさん生産されるジャガイモに対して重大な影響をもたらす。

新しいトランスジェニック疫病耐性ジャガイモの技術によって、農家はより高い生産率とより良い品質のジャガイモの収穫が可能になるという。

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http://indianexpress.com/article/india/india-news-india/a-lesson-to-learn-bangladesh-reaps-the-benefits-while-india-dithers-on-gm/

 

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