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タイ、フィリピン、インドネシアが新たにTPP参加意欲を表明

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TPP(環太平洋経済連携協定)にタイ、フィリピン、インドネシアが参加の意欲を見せている。現在ASEANのうちTPP参加を表明しているのはシンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイの4カ国のみだ。

しかしながら昨年10月、フィリピンのアキノ大統領はロイターに対して、「TPPには本当に参加したいと思っている。特に我が国と親密な関係性を持つ国々がすでに参加を表明していることが後押しとなり、国歌に良い意味をもたらす。」と話した。

昨年11月にはタイのソムキッド副首相は「タイはTPPへの参加に非常に関心を持っている。参加する可能性が高い。」と話している。

またインドネシアのウィドド首相は「我々は東南アジア最大の経済大国であり、インドネシアはTPPに参加するつもりだ。」とロイターに話すなど、新たに3カ国がTPPに対して前向きな姿勢を示している。

2月15,16日にはカリフォルニア州南部サニーランドにて、アメリカのオバマ大統領とASEAN10カ国の首脳と会議を行うことが決まっている。この会議の狙いは、南シナ海進出を図る中国に対するアメリカとASEANとの結束力固め、そしてもう1つが先ほどの3カ国を中心としたTPPへの参加の呼びかけだ。

おそらくこの会議で、3カ国のTPPへの参加意欲は加速する。しかしながらASEAN内での参加国と非参加国が生まれることや、各国の中国に対する経済的な結びつきの温度差が大きいことなどが、ASEAN共同体としての結束力を弱めるのではないかとの懸念も指摘されている。

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