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タイの東急百貨店に日本産青果物の専門店がオープン!

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食品の流通・製造などを手がけ、日本に親会社を持つ株式会社バンコクフードシステムは、先月8日、バンコク東急百貨店パラダイスパーク店に日本産青果物の専門店「バンコク新鮮組」をオープンさせた。日本食ブームが広がるタイの首都バンコクで、増加する富裕層及び中間層向けに日本産の美味しく安全な青果物を届ける。店内には10〜15種類の日本産の青果物が並ぶ。

これまでバンコクで販売されてきた日本産の青果物といえば、高品質・高価格のものが一般的で、富裕層向けに少量販売されるものだった。しかし今回出店した青果店専門店は、ボリュームゾーンである中間層向けにもターゲットを広げている。初出店となったバンコク東急百貨店パラダイスパーク店はバンコク郊外に位置し、どちらかというと中間層の買い物客が多い百貨店だ。タイでの日本産青果物の一般化と、それに伴う輸出量拡大による日本農業の振興が目標だとしている。

同社の担当者によれば、味は高い評価を受けており、価格も従来より大幅に安いことから、顧客の反応はかなり良いとのことだ。また先日お伝えした福島県産モモの評判も上々で、輸入した20トンは完売する見込みだという。

売り場4
バンコクの東急百貨店内の「新鮮組」。店内には10〜15種類の日本産の青果物が並ぶ。

中間層にも受け入れられる価格を実現するため、CAコンテナを使った船便で青果物の輸送が行われている基本的に日本産の青果物は、九州地方から収穫期が北上していくため、リレー形式で全国各地から仕入れている。その一方で、福島県産のモモのように、県とタッグを組んで、その県の特産品を集中的に輸入・販売することもある。

今後は今年の秋頃にも、バンコク中心地に位置する伊勢丹百貨店にも「バンコク新鮮組」を出店する予定とのことだ。

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