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4年で3倍との予想、急成長するインドのオーガニックフードマーケット

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全インド商工会議所等によるレポートによると、インドにおけるオーガニックフードマーケットは向こう4年間で3倍になる見込みだ。同レポートによると、現在のインド国内のオーガニックマーケットは5億ドルと概算されており、2014年は3.6億ドルであった。

一方で、オーガニックフード市場の持続的成長には様々なハードルがあるようだ。具体的には、政府のサポート不足や、農家に対して適切なガイダンスが行える国際的なコンサルティング企業の不在、オーガニックでない農地をオーガニックのものに転換する覚悟などが挙げられている。

さらに、インドのオーガニックフード施策への批判もある。Crop Care Federation of Indiaのチェアマンのラジュー・シュロフ氏は以下のように話している。

–オーガニック農業の施策は的外れなものになりました。インドは1960年代までオーガニック農業を営んでいたのですが、その後急激な食糧不足に見舞われ、輸入穀物に依存せざるを得なくなりました。それ以降の食糧不足打開施策のおかげで、インド農業は急激に成長し、これにより農業生産において世界第二位の農業大国へと成長しました。シッキムやカララのような慢性的食糧不足州がオーガニック農業を自慢しているのはおかしな話で、パンジャーブやハリアナからの食用穀物によってシッキムやケララの住民は養われているのです。

一方で政府は、41.2億ルピー(約61.6億円※)の資金とともに、3年間で500,000エーカー(約20万2000ヘクタール)のオーガニック農業にすることを目標としている。これに対して専門家は、政策のフレームワークはこれを利用する必要があるとの見解を示しており、さらに有機農地に転換するには3年が必要であるとしている。それは、農家が有機農業を始めてから1年目は完全に、2年目でも半分の作物ロスに対しての十分な埋め合わせをする必要があることを示唆している。

※2016年7月9日時点でのレート

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参考:http://www.business-standard.com

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