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ミクロ環境センシングの The Yeild、牡蠣養殖支援サービスからボッシュと組み農業分野へ進出

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Editors Note: This article was originally published on AgFunderNews, the online publication of AgFunder an investment platform for food and agriculture technology.


「私達は食品の安全を守るという目的のため、世界でもっとも荒い環境にある開放湾にエレクトロニクスを導入しました。これは非常に難しい試みです。」

オーストラリアのAgセンサーとIoTスタートアップ The Yield のCEO、Ros Harveyは、牡蠣養殖業向け事業を展開しています。 2014年に「地球を破壊することなく世界に栄養を供給する」というミッションを持って設立されたThe Yieldは、拡大する前に比較的小さな市場セグメントの特定のビジネス課題に専念した。このスタートアップは水産業へのサービスからスタートし、現在、農業分野へもエンド・トゥ・エンドのミクロ環境センシングと予測サービスを提供してる。

小さく始める

牡蠣の農家が直面している具体的なビジネス上の問題は、規制当局によって収穫制限が課されていることである。食品安全監督当局は、漁獲物を解禁/禁止を決定する方法として降雨量を利用している。なぜなら、雨は危険な汚染物質を含む可能性のある畑や周囲の土地から流出を引き起こし、それらが牡蠣に蓄積されてしまうためだ。

Havey氏はこう語る。「(降雨量に比べ)水の塩分を測定することは、これらの汚染物質の存在と流出をより正確に判断する方法です。The Yieldは、塩分を測定するミクロ環境センサーを導入することにより、この情報を栽培者と地元の規制当局に提供し、不必要な禁漁を最大30%削減することができます。これは収穫時期を4週間増加させる事になり、農家には些細な数値ではありません。」

この技術は機械学習と人工知能を導入する事で進歩し、規制当局が3日前に95%の精度で漁を開閉するために利用する塩分予測データを提供出来るようになった。

センサーの配置と管理、データ分析とユーザーインターフェースを含むエンドトゥエンドのサービスにより、牡蠣農家は労働スケジュール、疾病リスク、収穫記録、委託報告を管理することができる。例えば、養殖業者は、食品安全基準の一部として牡蠣を出荷する際に、水の温度と塩分を把握する必要があるだが、その際にも活用出来る。

The Yeildは、オーストラリアの牡蠣の産業の60%以上を占めるニューサウスウェールズ州とタスマニア州の食品当局にサービスを提供しているという。

「私たちは、世界で最も難しい状況の中で、そして食品の安全性に関連する最高水準の基準をクリアするために多くの事を学びました。言いかええれば、次の製品を開始するのに最適な場所でした 」とHarveyは語る。 「規模を拡大する前にまず小規模からローカライズされた問題を解決することは、良いアイデアかと思います」

農業への展開

同社が先月発表した「Sensing + for Agriculture」は、ミクロ環境センシングと機械学習に基づく予測といった同じ概念を使用し、集中的に灌漑された作物栽培者にエンドトゥエンドのソリューションを提供する。

「私たちが話しているほとんどすべての栽培者は、少なくとも1つのAgTechソリューションがありますが、未使用なままです。これは、きちんとインストールされていないか、もしくは、適切にサポートされていないためです。我々は全体のパッケージが重要だと考えています。導入・サポート・センサーのメンテナンスから、モバイルアプリやデスクトップ上で予測とインサイトを提供する所まで全てです。我々は、すべてのハードウェアとソフトウェアをエコシステムとして提供しています」とHarvey氏は語る。

The Yieldは、オーストラリアで2年以上にわたり生産者と一緒に製品を構築し、毎年行う必要がある5つの主なビジネス上の意思決定:栽培、灌漑、飼養、保護、収穫の問題を解決してきた。

Sensing +は、大部分の農業モデルを動かすための12の要因(温度、雨量、葉の濡れ、湿度、土壌温度、土壌水分、風速、風向、光合成活性放射線、全太陽光、放射線、空気圧)を測定することによって、上記5つの意思決定のサポートをする。

灌漑の決定を例にとると、収量は、蒸発気に失われた水の量と特定の作物の成長曲線を含む農民のための水収支を作成するために収集したミクロ環境データを使用し、いつでも土壌の水分を予測する。これにより、農業者は灌漑スケジュールを調整し、高価な水資源の使用を最適化することができる。

Harvey氏は語る、「私たちは、(ハードウェアがあればどこでも)土壌水分等の一般的なミクロ環境を7日間分予測出来る唯一の企業です。」

* 原文より一部転載

続きはこちらで:

LINK: https://agfundernews.com/the-yield-expands-into-agriculture.html

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