• このエントリーをはてなブックマークに追加

カンボジア農業経済特区の開発に向けて中国系企業がさらなる資金調達

Pocket はてブ

ティエンルイグループの子会社、ティエンルイ農業協力経済特区は、農業の加工と貯蔵に特化したカンボジアの農業特区(SEZ)の開発に向けて、山東省のDe Zhou Zhong Groupと20億ドルの投資覚書を締結したと発表した。ティエンルイグループは中国有数のセメント会社グループである。

農林水産省のヴェイン・サコン大臣は「ティエンルイ農業特区は、建設開始前に5~10年で30から100社の投資家が必要だ。20億ドルは農業特区において巨額であり、近隣諸国に比べて潜在的利益の可能性を示す必要がある」と述べた。

ヴェイン大臣によると、ティエンルイ農業特区はその規模を200から100ヘクタールに縮小し、年末までに建設を開始する予定だという。この縮小はプロジェクトの能力ではなく、コンポンスプー州のコン・ピセイ地区の土地確保に起因するという。

また、「輸出障壁を解消するため、農業研究センターと衛生植物検疫所を設置し、農家の生活と農産物の価値を向上させ、中国やEU市場への輸出を増やす」と付け加えた。

ティエンルイ農業特区の責任者は、「De Zhou Zhong Groupは中国最大級の胡椒と唐辛子の輸出業者で、他17社と共にこの農業特区に入居する。彼らは胡椒と唐辛子生産のために2000ヘクタールの土地を開発し、加工工場の建設を行う。我々は冷蔵庫と物流システムの構築にコミットする」と話した。

2017年は好天によりカンボジア農業の成長率は1.8%と予測され、回復の傾向がみられる。農業特区の開発に向けた資金調達の知らせは、農業分野の回復に向けて追い風となるだろう。

Pocket はてブ