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クボタがドローン市場進出へ、国内農機メーカーの参入相次ぐ

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農機メーカー大手の株式会社クボタは8月29日、農業害虫の駆除や妨害予防を目的とした農業用ドローンを開発し、市場へ参入すると発表した。農業の大規模化が進む中、農業の効率化・精密化を求める担い手農家支援の一環として取り組む。

現在、同社が取り扱っている防除機は、陸上用として背負式や可搬式の動力噴霧器と常用管理機などだ。今回新たに空中用として、クボタブランドのドローンを開発することで、小規模農家に加え、拡大する担い手農家を顧客の対象としていく。

開発にあたり同社は、産業用ドローンを開発する株式会社プロドローン、防除機などの農業用機械を開発する株式会社丸山製作所と組む。まず、農薬(液剤)散布機として開発し、粒剤及び鉄コーティング種子散布対応機も順次開発を進めていく。

2017年夏にはモニター販売を実施し、ユーザーのニーズを取り込み、本格販売する予定だ。

将来的には農薬散布以外にも多用途で活用できるドローンを開発し、精密農業にも取り組んでいく。

同社のITを使った営農支援サービス「クボタ・スマート・アグリシステム(KSAS) 」とドローンを連動させ、圃場ごとの散布計画の作成、散布履歴の確認、区画ごとの最適な作業アプローチを提案し、高品質・高収量を実現するとともに、安心安全な農作物づくりに貢献する。

クボタ以外にはヤンマー株式会社がコニカミノルタ株式会社と契約し、すでにドローン市場に参入している。

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