カナダの肥料メーカー合併、世界最大の肥料メーカー誕生
ブルームバーグによれば、カナダの2大化学肥料メーカー、ポタシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワンとアグリウムは全額株式交換による合併で合意したとのこと。時価総額およそ270億ドル(約2兆7500億円)の世界最大の肥料メーカーが誕生する。
ポタシュは塩化カリウム(カリウム肥料)で世界最大手のカナダの肥料メーカーだ。ポタシュは肥料価格の下落の影響で業績の悪化が続いていた。今年上半期の純利益は前年同期の4分の1となっている。一方、アグリウムもカナダの肥料メーカーで、窒素肥料をメインとしている。肥料以外にも種子や防虫用の製品などを販売する企業だ。北米に生産拠点を持ち、小売事業に強みを持つ。業績も安定している。ポタシュ側は農家との直接的なネットワークを持つアグリウムの強みを生かし、業績回復を目指すこととなった。
両社の合併は2017年中頃に完了する見込み。新会社は約20,000人を雇用し、18カ国に投資を行う事になる。