• このエントリーをはてなブックマークに追加

電通ベンチャーズ、昆虫食ブランドスタートアップのExoに出資

Pocket はてブ

株式会社電通が運用するベンチャーファンドの電通ベンチャーズは、25日、コオロギを原料とした健康食品を提供するスタートアップのExo(エクソ)社に出資したと発表した。電通ベンチャーズにとって今回の出資は6件目となる。

2014年設立のExoは、独自の技術によりコオロギから高純度のタンパク質を抽出し、精製、粉末化したクリケットフラワーの開発および同素材を使用したプロテインバー「exo」 などの栄養価が高く持続可能な健康食品や食品原材料の開発を行っている。現在アメリカで、ココアナッツ、バナナブレッド、アップルシナモン、ブルーベリーバニラ、ピーナツバター&ゼリー、バーベキュー、マンゴーカレー、オリーブの全 8 種類のプロテインバーを販売している。同社はミシュラン三つ星を獲得しているシェフの監修の下、クリケットフラワーの食品原材料としての活用範囲を今後さらに拡大していく予定だという。

昆虫食はヒトのタンパク源として持続的かつ代替可能な可能性を秘めており、栄養的なメリットが食肉に比べて多い。Exoはこれまで健康志向な消費者をターゲットとしていたが、今後は一般的消費者への拡販を狙っている。これについては以前の記事「昆虫食ブランドExo(エクソ)が ラッパーとアスリートから400万ドルの資金調達」をご覧いただきたい。

電通ベンチャーズ側はプレスリリースにて、今後、世界的な人口増加により顕在化する食糧問題の一つの解決策として、環境負荷の少ないサステナブルな食品の価値がますます高まっていくと考えており、Exoが提供する革新的な未来型健康食品の普及・展開と共に新しいビジネスの開発を支援していくと述べている。

Pocket はてブ