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昆虫食ブランドExo(エクソ)が ラッパーとアスリートから400万ドルの資金調達

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Editors Note: This article was originally published on AgFunderNews, the online publication of AgFunder an investment platform for food and agriculture technology.


 

消費者や企業家、投資家たちは、昆虫がヒトのタンパク源として持続的かつ代替可能なポテンシャルを秘めていることに気付き始めた。

昆虫食は未だ世の中で前衛的な人や物好きな人だけが行うものであるが、今週、コオロギから作られる昆虫食の有名ブランド商品の一つであるExo(エクソ)は、二人のセレブ投資家から支持を得た。投資家はアメリカ人ラッパーのNas(ナス)氏と持久系アスリートのAmelia Boone(アメリア・ブーン)氏だ。

Exoの400万ドルのシリーズAファンディングは、コオロギ飼育会社Tiny farmsのシードファンディング(Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏の妹Arielle Zuckerberg(アリエル・ザッカーバーグ)氏ら数名の著名投資家が行った)のちょうど2週間後に行われる。

今回のファンディンングは、食料・飲料会社に特化したアーリーステージのベンチャーキャピタルのAccelFoodsがリードとなり、既存の投資元であるCollaborative Fund、起業家のTim Ferriss(ティム・フェリス)氏、Start Gardenも参加した。前回のシードラウンドは2014年10月に行われ160万ドルであった。

ExoのシリーズAファンディングはアメリカ国内におけるExoのプレゼンス向上、生産拡大、プロダクトラインの拡充に充てられる。

この会社をブラウン大学大学院時代に立ち上げた、創始者Greg Sewitz(グレッグ・ソウィッツ)氏と Gabi Lewis(ガビ・ルイス)氏が直面する課題の一つは “昆虫を食べることの利点を消費者に教育する” ということだ。

多くはオンライン販売されており、Exoは昆虫を食べることを受け入れやすく、潔癖性なく支持を得られやすい、健康やウェルネスに興味のある消費者をまずはターゲットとしてきた。しかし現在Exoは、消費者そして販売店への拡販を狙っている。

昆虫タンパク食の争点は、動物性の食肉等の他の原料と比べて、いかに効率的に昆虫を生産できるかという点である。国連は昆虫が牛肉と比較してタンパク質変換効率がおよそ20倍高いと見込んでいる。

さらにSewitz氏によると、昆虫食は栄養的なメリットがある。

彼いわく「昆虫は最良のタンパク質であり、すべての必要なアミノ酸を含有し、かつ鉄分やビタミンBも十分に摂取できる。」とSewitz氏は言う。

投資家たちは同社商品の推奨を進めていく予定だ。例えばBoone氏はExoのマーケティング施策の主役になるだろう。ではラッパーのNasはどうなのだろうか。「我々は昆虫にフォーカスしたラップが登場するなんてとてもまだ望んではいない。先のことはわかりませんけどね。」とSewitz氏は言った。

Sewitz氏によれば、Exoは約20ある昆虫食ブランドの一つであり、Exoが発売された2014年には昆虫食ブランドは5つにも満たず、そこから増えてきたのだという。

短期間で、爆発的に成長を遂げたExoとTiny firm。今や両社の商品供給量限界を超えて、昆虫や昆虫商品に対する需要がある。スーパーマーケットの商品棚に昆虫食が並ぶ日も近いかもしれない。

 

Link:https://agfundernews.com/insect-food-brand-exo-raises-4m-series-a-from-nas-and-amelia-boone5492.html

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