• このエントリーをはてなブックマークに追加

フィリピン、ミンダナオ島北部の干ばつによる損失額が19億円に 人工降雨で対応か

Pocket はてブ

またも強力なエルニーニョ現象による被害の報告だ。干ばつの影響で、フィリピン・ミンダナオ島北部の農業生産における損失額が、約8億ペソ(約19億円)に上るとみられているとのことだ。

最も影響を受けた作物はトウモロコシで、その損失額は約6.1億ペソ(約14.5億円)にも上る。続いてコメが約1.5億ペソ(約3.5億円)の損失、その次に被害が大きかったのはキャッサバだった。

農業省の現地オフィスは、灌漑用水路の整備と農業用水の損失防止対策が行われる間、地方共同体に給水ポンプを供給していた。

地域に大きな被害

今年2月15日ブキドノン州は、州が昨年1 1月から続く干ばつのため大きな被害を受けている状態であり、農業及びそれに付随する産業に影響が出ているとの声明を発表した。この州の約33,554ヘクタールが被害を受けており、28,943ヘクタールの作物が台無しになった。

人工降雨

2月16日、西ミサミス州の州都オロキエタ市を訪問中の農業省大臣Proceso Alcala氏は、ブキドノン州には人工降雨を行うよう命じた一方で、西ミサミス州のエルニーニョの影響は軽視した。

「ブキノドンには人工降雨を命じたが、この州はヘリコプターで上空から見た時、美しい農場が広がっていた。圃場では植物が栽培、収穫されていた。干ばつ被害を受けた一部の地域にはポンプを配給し、干ばつ耐性の強い種を配給した。同時に人工降雨を行うよう命じた。」とAlcala氏は話した。

しかし人工降雨は2月22日開始予定だったが、3月に延期されている。これは技術的な問題とのことだ。

「我々はオペレーションチームからの人工降雨の正確な開始日の最終決定を待っている。」と、地域の農業情報を管轄する人物は話す。

ブキノドン州での45時間の人工降雨には、260万ペソ(約630万円)が費やされるとのことだ。

参考:http://www.interaksyon.com/article/124563/drought-costs-northern-mindanao-agriculture-almost-p800m

Pocket はてブ