インドネシア、タイからの50万トンのコメ輸入取引を確立させる
ロイター通信によると、インドネシア政府はタイから50万トンのコメの輸入に関する取引を確立させたことを明らかにした。
政府は50万トンというコメの量には合意しているものの、価格や詳細、輸送日程については合意に至っていないと話している。また契約は間近な状態であるとも話している。
インドネシアは必要であれば、ベトナムから最大で150万トンのコメを輸入することも合意に至っている。
インドネシアの統計局は、2015年の国内のコメの収量を7555万トンと見積もっていたが、わずかに修正し約7499万トンと見積もった。これはエルニーニョ現象の稲作への影響を考慮していないものと考えられる。エルニーニョ現象によるインドネシアの干ばつを考慮すれば、収量はもっと落ち込むと見積もるだろう。
大統領はコメの国内自給を望んでおり、コメの輸入を避けてきた。しかし乾季が長引いたことが、政府が輸入を決断する原因となった。インドネシアは今年1500万トンのコメを輸入するものと見込まれている。
一方で農業大臣は地元紙に対し、政府が1500万トンのコメの備蓄があり、今年の末までには備蓄が増えるだろうと話しているという。大臣は現在の備蓄状況はコメの収穫量が増えているかのごとく安定しているものだと強調している。