イスラエル：AgTechスタートアップTaranis社が750万ドルのシリーズAを獲得

2017年5月17日 kazuhirotanaka AgTech, イスラエル, スタートアップ, テクノロジー, 投資

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Taranis社が750万ドルのシリーズAを獲得

イスラエルのAgTechスタートアップであるTaranis社は、2017年5月4日に750万ドルのシリーズAを獲得したと発表した。今回の投資はFinistere Ventures社とVertex Ventures社が主導し、既存の投資家であるEshbol Investments社、Mindset Ventures社、OurCrowd社に加えて、エンジェル投資家Eyal Gura氏が参加した。
Taranis社は、今回の投資で集めた資金で、予測プラットフォームをさらに発展させ、特に米国での世界的成長を目指すこと、また、植物病理学、データサイエンス、ソフトウェアエンジニアリングのチームを拡大することを目指す。

Taranis社の事業とは

Taranis社は自社で開発した農業プラットフォームを提供し、世界の農業経営体を対象に、農作物の栽培に対するリスク予測・予防ソリューションを提供する。これにより、デジタルファーミングの領域で貢献することを目指している。
Taranis社のCEOであるOfir Schlam氏によると、「われわれの予測分析プラットフォームでは、農業現場を細かくリアルタイムで監視し、農作物を守るために迅速かつ適切なタイミングでアラートを出すことができる。どんな気候であっても、どこの農業経営体でも、作物のリスクを予測し克服することがもっと容易になれば良いと考えている。今回の投資は、このビジョンを確実に達成するために、適切な流通チャネルを構築すること、また、優秀な人材を確保することに役立たせる予定だ。」という。

農業現場では、作物の病気や害虫による被害で、毎年3,000億ドル以上も損失している。農業経営体は病気や害虫によって収量が下がるリスクを常に背負っているが、一方で、化学物質などの過剰使用は異なる問題を発生させる可能性をはらむ。また、気温とＣＯ２濃度の上昇もまた多くの課題を引き起こしつつあり、世界中の農業者にとっては不規則な天候パターンの急増や天候悪化に備える必要性が増している状況だ。Taranis社は、同社のプラットフォームを利用してもらうことで、これらのリスク回避とともに農業経営における15%以上の増益を達成することに貢献することを目指す。

〔画像出所〕

https://finder.startupnationcentral.org/c/taranis

〔本文参考〕

http://tech.eu/brief/taranis-raises-investment/

http://www.taranis.ag/

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