欧米のフードデリバリーサービス
フードデリバリーは、ここ1年で米国のVCの注目を集めるホットな分野だ。昨年2014年時点は 1B USD以上投資が行われ、ほぼ年々4倍のペースで投資額が伸びている。CB Insightによると2015年の第1四半期のみで 既に500M USD強の投資を集める。
日本でも出前館、ごちクル、bento.jpと注目を集めるこの分野だが、他の先進国ではどのような企業は存在するのだろうか。
今回は機能別(Order(注文)、Cook(調理)、Deliver(運送))に分類をして、欧米のフードデリバリー企業を6社、紹介していく。
【Software-only】
レストランと消費者の間に入り、そのマッチングのみを扱う企業達。調理場も物流網も持たない。
– Justeat
イギリス発のスタートアップ。01年創業。ヨーロッパを中心に13カ国で展開。2014年に上場している(UKで過去8年最高の1.47B £でIPO)。
– Delivery Hero
ドイツ発のスタートアップ。11年創業、15年110M USD調達。Foodpandaを展開するロケットインターネットより投資を受けている。34カ国に展開。
【On-Demand】
料理の注文だけでなく、物流まで手掛ける。上記のSoftwareOnlyに比べて、ITを活かした宅配時間の短さが強みになっているよう。
– Doordash
サンフランシスコ発のスタートアップ。13年創業、15年40M USD調達。ウーバー形式で運転手を雇って、宅配を実施。7イレブンと提携するなど、食品以外のデリバリーにも力を入れている。
– Deliveroo
イギリス発のスタートアップ。12年創業、15年70M USD調達。平均32分の配達所用時間をランディングページで謳う。
【Fast Food 2.0】
Order, Deliver, Cookの3つすべての機能をもつ企業だ。On-Demandのように、注文のための独自アプリを開発し、トラック等の配送網も独自に確保。さらに、調理まで行う。他のカテゴリに比べ、メニューの少ない企業が多いが、オーダーからの配達スピードをOn-Demandよりも短くしている。
– Sprig
サンフランシスコ発スタートアップ。13年創業、15年45M USD調達。”HEALTHY, ORGANIC MEALS DELIVERED IN 15 MINUTES” 「健康なオーガニック食を15分以内に」をキーワードに、健康食の宅配を行う。
– Spoonrocket
バークレー発スタートアップ。13年創業、14年11M USD調達。
参考:
http://techcrunch.com/2015/07/11/the-billion-dollar-food-delivery-wars/