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小田急電鉄が農業参入 アジア進出を目論むベンチャーとの連携

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ここ最近国内では異業種からの農業参入が相次いでいる。

小田急電鉄は22日、神奈川中央交通との共同事業により農業事業に参入することを発表した。神奈川中央交通が相模原市に保有する未利用地を活用し、「高糖度ミニトマト」を生産する。また参入に合わせて農業ベンチャーの銀座農園に出資し、同社の持つ高糖度ミニトマト生産のノウハウを活かした生産業務を委託するとのこと。生産したミニトマトは小田急系スーパーや百貨店、ホテル、レストラン等へ出荷される。

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今回の生産スキームでは、ICT技術と最新の栽培技術を活用することで、成育状況を常時監視・把握するとともに、労働負荷の大幅な軽減が図られることから、就農者の確保が容易なビジネスモデルを実現しており、今後の事業展開を通じて社会的課題となっている休耕地問題の解消や就労機会の創出など地域の活性化にもつなげていくとのことだ。

一方の銀座農園は2007年設立の農業ベンチャーで、現在は先端技術とICTを連携させた高糖度ミニトマト栽培を行っている。またシンガポール、タイ、インドネシアでの事業展開を進めており、アジアをめざすクローバル農業カンパニーを目指している。

小田急電鉄は今後も神奈川中央交通と共同で小田急沿線の農地に展開し、収益規模の拡大を図り、アグリビジネスに関するノウハウを蓄積したい考えだ。また東南アジアにネットワークを持つ銀座農園と連携し、農業以外での事業展開も検討するという。

小田急グループは今後もベンチャーへの投資やM&A等と通じて、積極的に新事業を展開していきたい考えだ。

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