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マレーシア農政が補助金制度を撤廃へ

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マレーシア農政の失策により、これまでの補助金制度が大幅に見直されつつある。

地元紙によるとマレーシア政府は、低所得の家庭がコメを市場価格より割安に購入できるコメ補助金制度を撤廃すると発表した。制度がうまく対象の世帯に適用できなかったためだ。
※補助金制度の名称は「ST15(Super Tempatan rice 15 per cent broken)」

農業省内の担当者は、貧しい家庭のために販売される予定だったほとんどのコメが、マレーシア人以外に買われていたということを発表した。また、補助金米の供給がある地域には少なく、ある地域には多すぎるなど、供給の不平等の問題もあったという。農業省は不正に関わったディーラーのライセンスを停止するなど様々な対策を講じたが、問題の解決には至らなかったようだ。政府はこの制度に毎年約1億2300万ドルを投じていた。

このST15プログラムは貧しい家庭を援助するための一時的なプログラムとして、2008年に始まった。しかしこの制度が終了した今、政府は貧しい家庭を確実に援助することができるような別の方法を模索中だという。

農業大臣はタイのような他国の方法を取り入れることも考えている。別に、コメを割安にするのではなく、購入したコメの量によって現金を提供する制度を検討しており、1つのコメ袋あたり1.7ドルの補助金を与えるという。今後他の省庁と話し合い、決定する考えだ。

マレーシア政府は当初の目的は達成できなかったとの批判を受け、この制度の見直しを先月から開始していた。

 

参考:http://www.oryza.com/24148/government-malaysia-withdraws-subsidized-rice-program-new-mechanism-sought-support-poor

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