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拡大する巨大フードデリバリーサービス「foodpanda」

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オンラインフードデリバリーサービスのfoodpandaがアジアで勢いを増して来ている。
foodpandaはインターネット上でレストランの商品をオーダー出来るサイトだ。2015年10月時点で、新興国を中心に40カ国で事業を展開している。

親会社はドイツ拠点のインキュベーターであるRocket Internetだ。彼らの戦略は、シリコンバレーの最新ビジネスモデルをコピーし、主にヨーロッパとアジアで展開し、サービスを売却し利益を上げる、と言われており、フードデリバリー以外にも、アマゾンのクローンLazada、ZapposのクローンZaland等の100社以上に投資をしている。

そのRocket Internetの投資先の中でも近年の大きく売上を伸ばしているのが、食品分野だ。9月に発表された決算報告によると、同社のフードデリバリーサービスであるFoodPandaは昨年の半期に比べ、約10倍売上を伸ばしている。(2015年半期売上13M EUR、粗利益12.7M EUR)

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参考:

進出地域は下記の図にあるように幅広く、foodpandaは新興国を中心に40カ国、Rocket Internetの食品関連グループGlobal Online Takeaway Group傘下のDelivery Hero、La Nevera Roja, Pizzaboを加えると64カ国に進出をしている。foodpandaの加盟店は世界で60,000店にも登る。(2015年5月時点)

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注:画像は2014年12月時点

この拡大の裏側にあるのが、巨額な増資と現地企業の買収だ。foodpandaは2014年8月にRocket Internet等から60M USD、2015年3月同じくRocket Internet等から110M USD、さらに、同年5月にGoldman Sachs等から100 M USDの出資を受けている。2012年の設立時から、合計310Mの出資となる。この資金は買収の他、営業強化に使われるそうだ。

2015年2月頃から現地企業の買収を進めており、インドのJust Eat, タイのFood By Phone、香港のKozi Ness、シンガポールのFood RunnerやSingapore-Dine等、数多くの企業を買収している。foodpandaのグローバル・マネジメントディレクターであるRalf Wenzel は「近年の買収でfoodpandaは東南アジア全域でマーケットリーダーとなれた」と発言している。

今年からよく見かけるようになったプロモーション資材(inタイ)

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参考:
http://tech.eu/brief/rocket-internet-delivery-hero-global-online-takeaway-group/
https://www.techinasia.com/rocket-internet-foodpanda-60-million-funding/
https://www.rocket-internet.com/investors/ir-news
http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/12573

 

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