• このエントリーをはてなブックマークに追加

中国、コンゴ民主共和国に対して農業支援

Pocket はてブ

国連食糧農業機関(FAO)は、中国とコンゴ民主共和国がアフリカの紛争被害地域の食糧栄養安全性を向上させることを狙いとして、2年間1.5百万ドルの援助の契約を行った。

この契約は新しいSouth-South Cooperation (SSC)パートナーシップを結び、中国が技術支援を行い、コンゴ国内の農業部門でその専門的技術が使われるようにするものだ。そのパートナーシップは、FAO-China South-South Cooperation (SSC)プログラムを通じて発展した。このプログラムは2009年にスタートし、昨年中国から新たな追加資金援助が行われている。

SSCプロジェクトは途上国がナレッジや専門的技術を、途上国同士でシェアすることを支援する。そしてイノベーションや発展が南半球の様々な地域から起こり、似たような課題に直面する国に対して価値を提供できるようにすることを目標としている。

コンゴ民主共和国は天然資源に恵まれ、経済的ポテンシャルのある非常に大きな国だが、何百万人の命を奪った地域間の紛争の影響で不安定な状況だ。コンゴは栄養失調と食糧安全の不安について、早急に取り組む必要があるのだ。新しいパートナーシップは、農業セクターを再スタートさせ、農村部の暮らしを改善するための、持続的なマネジメントとリソースの使用法の改革に貢献するとのこと。

5人の中国人専門家と8人の技術者が首都キンシャサと、南部の都市ルブンバシに2年間駐在しすることになっている。

最も優先度が高いのは、アクアカルチャーや家畜の交配といった新しい技術やテクノロジーの教育と同様に、コメと野菜の生産の改善である。

最も重大な課題となるのは、質の高い種子のストックやノウハウ、陸上アクセス、ファイナンスなどのビルドアップだ。中国の専門家らは地元のパートナーと協力して、農業コミュニティーによって直面する難しさを理解したり、解決策を模索したりすることになるだろう。

<関連記事>
ナイジェリアが中国に対し精米部門で支援を要請、コメ自給率向上へ

 

参考:http://www.world-grain.com/articles/news_home/World_Grain_News/2016/04/FAO_China_work_to_boost_agricu.aspx?ID=%7B3DD6BE76-B278-45EE-B62E-BBF65623850B%7D&cck=1

Pocket はてブ