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NASA 火星環境下でのジャガイモ栽培実験を計画

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2015年にアメリカで上映された”オデッセイ”(原題:The Martian、日本では来月上映開始)では火星でジャガイモを栽培するのだが、NASAが同じ様なことをしたいと考えているという。

米CNBCの記事によるとNASAとペルーの国際ポテトセンターは、地球上で火星のような環境でジャガイモの栽培を行う実験に取り組んでいるようだ。最終的には火星に制御ドームを建設し、ジャガイモを育てることを目標としている。

映画の中では、火星とう厳しい環境下でジャガイモを栽培するということは容易なことではなかった。ノースダコタ州立大学とミネソタ大学の農学者アンディー・ロビンソン氏は、NASAの夢が現実となる要素は多いと話す。

「土は植物が成長するのに必要な栄養素を保持する。火星には植物の成長に必要な二酸化炭素が高濃度で存在する。これらに加えて我々が考慮しなければならないものは、栄養素と水、日光だ。これらが適切な条件で揃えば、栽培は可能だ。」

またロビンソン氏は、火星でジャガイモを育てることにはメリットがあると話した。

「このことのメリットは、もし火星のような環境にいるならばクリーンで滅菌された種子で有る限りは、作物の病気発生の問題を排除できるということだ。NASAがやっていることの中でも素晴らしいのは、ジャガイモをより研究しようとし、火星以外のストレスフルな環境でも栽培が可能になるよう考えていることだ。」

ロビンソン氏は火星でジャガイモを栽培することの実験によって、NASAは人類の生命の維持をゴールに掲げていると考えている。地球上の気象変化が作物に影響を及ぼす中、NASAの研究が地球上の人類を養うことに貢献するかもしれないのだ。

参考:http://www.agweek.com/crops/potatoes/3934870-planned-nasa-experiment-test-growing-spuds-mars-conditions

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